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【特集】夏の花火-風物詩となった由来-
前回は夜フォトと題して、花火や夜景を撮るコツをご紹介しましたが
夏に花火が多い理由、みなさんご存知ですか?
8月も残りわずか。月末まである夏の風物詩、花火を楽しみましょう!
今回はそんな花火についてのお話です。
夏の風物詩といわれる由来
最近ではイベントに関連して、夏以外でも見られるようになりましたが
見ることができる頻度からいっても「 花火 = 夏の風物詩 」ですよね。
花火が盛んになったのは江戸時代からといわれていますが、
もともとは疫病などで亡くなった人の慰霊を願い
その時に花火をあげたのがきっかけとされています。
花火は本来、迎え火や送り火など魂や霊を供養するもの。
そのためにお盆前後によく見られるようです。
また諸説ありますが、近年ここまで花火大会が増えたのは、
終戦を迎えた8月に戦争で亡くなった方たちに向けてだという話もあります。
花火が上がる時の「たまや〜」って
今はもうほとんど聞かなくなりましたが、
花火が上がる時に「たまや〜!」という掛け声があるのはご存知ですか?
花火が広まった江戸時代、特に活躍した花火師として
「鍵屋弥兵衛」や「玉屋市郎兵衛」と名があげられます。
この玉屋市郎兵衛が業務上の事故から、一代で商売を終えることに。
「たまや」というかけ声は、江戸を去った玉屋市郎兵衛の屋号をとり、
エールを送る意味でかけられたといいます。
また、「かぎや」より語呂が良かったので浸透し、現代まで残ったという説もあります。
種類もさまざま
夏の花火についてご紹介してきましたが、花火って形も色も本当に様々。
年々いろんな花火・演出が出てきているような気もします。
花火大会などで見ることができる基本的なものは
「打ち上げ花火(正しくは『打揚花火』)」「仕掛花火」。
家庭で楽しむことができるのは「がん具花火」といいます。
打ち上げ花火だけでも「割物」「ぽか物」「半割物」に分類できます。
割物は星(光や色彩、煙を出す部分の火薬)が四方八方に飛ぶもの、
ぽか物は上空でくす玉のように2つに割れ部品などを放出するもの、
半割物とは上空で開きその後多くの小さな花(後述の牡丹、菊など)が
一斉に開くものを指します。
それぞれには一発ごとに「菊」「牡丹」など、
花火が開いてから消えるまで、どんな現象をあらわすかを表現した
「玉名(ぎょくめい)」という花火の名前が付けられています。
今年最後の花火は種類も覚えて鑑賞してみるのも面白いですね。
いかがでしたか?
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