創寫舘 半田スタジオ
初心者だって大丈夫 一眼レフ・ミラーレス一眼ならではの撮影テクニック
皆様こんにちは
スタジオでは記念写真にどっぷりですが、
普段は近所の散歩でも必ず一眼レフを持って出て、
色々な被写体を探しほっつき歩いているフォトグラファーSです。
皆様はお持ちですか?一眼レフやミラーレス
持ってはいるけどなかなか使いこなせてる感がない、、、
フツーにスマホと同じようにしか使っていない、、、
なりますよね、だって難しいですもん
でもせっかく持っているなら、「一眼レフならではの写真」、撮りたいですよね
そこで今回のブログでは
『初心者だって大丈夫 手にしたらやってみよう 一眼レフ・ミラーレス一眼ならではの撮影テクニック 草花編』と題しまして
草花を撮るときの色々なコツ・ポイントをご紹介してみたいと思います
写真好き女子の皆様、ご自身はもちろん、仲の良いお友だちや彼・旦那さんのアートな一面を発掘する機会にも
ママさんパパさん、お子さんの成長記録用に買った一眼レフで新たな趣味の世界へ
単純に機械を使いこなしてみるのも面白いものです
あえて遠くへ出向く必要はありません
おうち時間で!ご近所で!
スマホと比べてどうか?の点も織り交ぜながらご紹介します
では早速レッツゴーーー!
①草花を目立たせるには!
草花の場合撮影スポットはご近所他沢山あるので、どう撮ることができるか?どんな写真になるか?がメインテーマですね
大切なのは「いかに被写体を際立たせるか!!」です
そのテクニックを順に見ていきましょう!
1.手持ちの機材を確認
まずお手持ちのカメラレンズを確認しましょう
初めて一眼レフを買われる方の多くは、カメラ本体とレンズがセットになったキットで購入されると思います
よほど確固たる特殊な撮影目標が無い限り、
使い勝手が良く、多くのシーン・被写体に対応できるレンズが付いてますので選択としてグー‼です
(中には車両や推しアイドルの撮影を目指し、最初からスゴいゴツいのを買われる猛者もいらっしゃいますが)
↑
ひと目見て「スゲッ!!!」ってなるやつw カメラ業界への貢献ありがとうございますm_ _m
ではそのレンズを見てみましょう
おそらくズームレンズだと思われます(わたしは初めから50mm単焦点レンズ!と本格派のあなたも飛ばさず読んでね)
ズームレンズとはレンズの焦点距離を変えられるタイプのレンズです
要するに、自分の立つ位置を変えずに被写体を拡大したり、写る範囲を広くしたりできる機能があるということですね
レンズの側面に15-45mmとか16-50mmとか18-55mm、50-250mmとか55-250mmとかとかとか、書いてあると思います
上のイメージ画だと「EFS 17-55mm」(APS-C用)ですね
数字が小さい方が広角側、反対に数字が大きい方が望遠側です
被写体を目立たせるポイントのひとつに、この「焦点距離」を上手く使うことがあります
2.望遠を利用しよう
さぁやっと撮影です(ここまでが長くてゴメンナサイ^^;)
まずは比較用から
撮影モードAv レンズ焦点距離17mm F4 1/320 ISO100 / Canon EOS7D + EF-S17-55mm F2.8 IS USM
公園の一角にあったヤグルマギクを17-55mmの一番広角側17mmで撮影しました
広角ですから広く周囲も写り込みます。ちょっとごちゃごちゃして見えますね
今度は望遠側いっぱいにレンズを回して、目当ての花が広角側で撮った時と同じくらいの大きさになるように構図を作って撮ります
撮影モードAv レンズ焦点距離55mm F4 1/320 ISO100 / Canon EOS7D + EF-S17-55mm F2.8 IS USM
撮り比べた差が分かりますでしょうか
そう、レンズの焦点距離を変えることによって、背景の写り込み方が変わってくるのです
望遠を使うことで、周囲の花や地面の面積を減らすことができました
多くの花が群生している中から一輪「これ!」を決めて撮るときに使えるテクニックですね
(花の位置が中心から少しずれてますが、周辺も見比べる為トリミングなしです。ゴメンなさい!)
さらに別の効果も見て取れます
画面右下のコンクリートや、そこに落ちる影を見て下さい
望遠側の方がボケ量が多いのがわかりますでしょうか?
レンズの特性として焦点距離が長い方がボケは大きいのです(被写体の大きさを変えずに同じ絞りで撮影するとして)
!!ここに注意!!
スマホでもズーム機能を使って似たように写せますが、ボケ方が違ったり画質がすごく低下してしまったりします
ですのでスマホ撮影ではなるべくズームインせず撮るのが画質的にベターです
3.広角はどんなとき出番?
逆に広角が得意なのは、もちろん単純に広さを演出すること
あとは奥行き感を誇張して遠近感を強く出したりすることができちゃいます
撮影モードAv レンズ焦点距離17mm F4 1/1250 ISO200 / Canon EOS7D + EF-S17-55mm F2.8 IS USM
奥の木々は、ボケつつ遠くにあるように写り、手前のツツジがより際立ちます
メインにしたいツツジに太陽が少し重なるようにしたことで、明るさも主題を立たせますね
撮影モードAv レンズ焦点距離20mm F1.4 1/2000 ISO100 / Canon EOS6D + SIGMA 20mm F1.4 DG HSM Art
一輪だけで咲いていて周りに何も目立つものがない場合は、広角でグッと寄ってもイイ感じで撮れます
これはこれでインパクトがあります
ズーム機能がなく、お持ちのレンズが単焦点1本のみの方!(ガチですね!譲り受けたカメラとかでしょうか?自ら購入?)
次の手法に行ってみましょう
②場所取り名人になろう
テーマパークのパレードを見る時や子供の運動会の時、場所取りすることありますよね?
お目当てのキャラやわが子がどういう動きをするのかはもちろん、それをさえぎる物がないかや距離感なども考えると思います
お花の場合も基本的にはそれと同じ考え方・条件探しで進めます
1.ボケと距離の関係
ここでも被写体を際立たせる方法を掘り下げてみましょう
要は花以外がボケやすい場所・位置関係を探せばいいわけです
一番簡単にぼかせるのは背景ですね
背景は、それと被写体との間に距離があればあるほどボケます
という訳で探すのは「近くに主題を邪魔する物の無い、開けた場所の一輪」です
周囲の背景が遠ければ遠いほどいいです
ここでも望遠側を使うと背景のごちゃごちゃを整理できますし、ボケ量も増やせますね
2.カメラの高さも重要
適した場所が見つかったら次はカメラ位置を決めます
通常何も考えず自然にカメラを構えると、アイレベル(目線の高さ)に落ち着きやすいです
いっても少しかがむ位の構えとか
ですが、ここで目当ての花と同じ高さまでカメラ位置を上下させ地面と並行にレンズを向けてみましょう
このカメラの高さが重要で、例えば上から見下ろす位置で構えてしまうと背景はすぐそこの地面です
せっかく開けた場所で遠い背景を探したのに、せいぜい数十センチ先に背景、、、ボケない、、、
向日葵などのように背が高い花でないかぎりは低ーくかがんだり、人目を気にせず寝ころぶくらいのご覚悟をw
撮影モードAv レンズ焦点距離400mm F5.6 1/250 ISO1000 / Canon EOS6D + EF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USM + 2x Ⅲ
こーやって撮ってみて、あとはボケ感を見ながら好みの感じに背景との距離・向きを調整していきます
背景をぼやぼやにして「主題のみ!」の見え方も面白いですし、ある程度場所の感じが分かるボケすぎないくらいも良いでしょう
応用として地面の花とは逆に、背より高い位置にある枝の先なども同じ要領で際立たせることができます。
撮影モードTv レンズ焦点距離200mm F2.8 1/125 ISO400 / Canon EOS6D + EF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USM
写真はカンツバキですが、フツーの植え込みくらいの高さもあれば、大人の背くらいのものもあります
見上げすぎずカメラを構えられるので、てっぺんに角度良く咲いていたら比較的楽に撮れるかもしれません
また、こちらは400mmや200mmといったかなり望遠で撮ってます
「ダブルズームキット」などで最初からレンズが2本付いているセットだと、その片方がかなり望遠に撮れたりします
③シャッタースピード大活躍
他にも一眼レフの機能的メリットとして、シャッタースピードを自分で決めて撮れることがあります
これが草花を撮る時に大いに役立ちます
!!ここに注意!!
シャッタースピードとは?
カメラの中にあるシャッター(幕)が開いている時間のことです。
この時間を短くすることでブレの無い写真にしたり、長くすることでブレを作り躍動感を表現したりします
1.野外撮影と花の特徴
では、どーいう点で、いつ役立つのか?
考えてみて下さい。
草花を撮るということはその多くが野外で行うことになります。
その時の最大の敵は何でしょう?
キレイに光を浴びてる花を見つけ
いい感じで構図が作れて
「さぁシャッターを切るぞっ」その瞬間、邪魔してくるのは、、、 そう、風です
花の多くは長く伸びた茎の先についていたり、花びらが大きかったり、頭が重かったり
風にあおられる要素満載なのです泣
一眼レフやミラーレス一眼は、シャッタースピードを自分で決め速めることにより、ブレを解消できるのです
カメラのモードでいうと、「M」や「Tv」とか「S」(メーカーによって異なります)でコントロールします
(具体的な使用法は説明書みてね)
もちろんあえてブラして、風を表現する手法もありですが
撮影モードTv レンズ焦点距離70mm F7.1 1/60 ISO100 / Canon EOS6D + EF24-70mm F4L IS USM
2.スマホとの違い
スマホで写真を撮った時の失敗談としてよく耳にするのが「ブレた」です
多くの機能が入っていてそれらがより良いバランスで使えるようあのカタチをしていますので、
写真を撮ることに特化した安定性ではカメラにかないません
また、もともとシャッタースピードが自分で決められないモデルが多いです(有料アプリになってたり)
これらにより、撮る瞬間に被写体が動いてしまってブレること(被写体ブレといいます)もあれば
シャッターを押す瞬間にスマホが揺れてしまってブレること(手ブレ・カメラブレ)も起こります
対して一眼レフは「写真を撮る」ことに特化していますので、持ちやすい(ホールド性が高い)カタチになっています
それにシャッタースピードを調節する機能を活かすことで、不要なブレを無くすことができます
撮影モード「Tv」などを説明書で見てみましょう
④アーティストになったつもりで
カメラには、使い方や撮り方に一定の理論はありますが、楽しみ方に決まりはありません
いろいろ試行錯誤するのが楽しいものですし、やってみて新たな発見がでてきます
アートその1
突然ですが、通常「ピント」って、、、合わせますよね?
オートフォーカスという機能があるくらいです、写真を撮る行為自体合わせる前提のお話なんですが
あえてぼかして撮ってみるのもありだと思ってまして
特に人物の記念写真や記録写真で無ければ、それがアートぽくて興味深い結果になることも
撮影モードAv レンズ焦点距離180mm F3.5 1/125 ISO200 / Canon EOS5D MarkⅣ + EF180mm F3.5L Macro USM
こういう写真をスマホの待受画面に使うとか
何かの素材・下地など、用途によってはディティールが主張しすぎない方がいい場合もあります
何より普段肉眼では絶対見えない画になることが多いので単純に面白いです^^
アートその2
また、広く大きく余白をつくって撮るのも雰囲気が出ます
例えばこの余白に文字入れ(タイトルとか)をすることで、ブログのトップ画などにすることもできます
撮影モードAv レンズ焦点距離17mm F4 1/1250 ISO100 / Canon EOS7D + EF-S17-55mm F2.8 IS USM
アートその3
通常、花びらの色や質感を出したり、彩り鮮やかに表現することが多いですが、
逆にディティールを残さずシルエットにしてしまうのも面白いと思います
イルミネーションの光を背景にぼかして、幻想的な雰囲気に
ただ、ピントを撮るのが難しいです
オートフォーカスはあきらめて、マニュアルフォーカスで頑張るのも手です
(自分でレンズのピントリングを回して調整するのでけっこーむつかしいです汗)
撮影モードM レンズ焦点距離50mm F4 1/60 ISO1600 / Canon EOS6D + Zeiss Milvus2/50M ZE
アートその4
さらに、葉っぱの縁だけとか
これも普段とは違った見え方で不思議な感じがします
背景にかなり暗いところを選び、かつ葉っぱには光が当たっている必要があり、場所探しに苦労しました
撮影モードM レンズ焦点距離180mm F8 1/800 ISO100 / Canon EOS5D MarkⅣ + EF180mm F3.5L Macro USM
⑤特化した機材もあります
ここまで手法をご紹介してきましたが、手っ取り早く「一眼レフならでは」の草花の写真を撮れるようになる方法として
「専門的な機材を買うこと」もありますw
単純にお金が掛かりますが、スマホではなかなか撮れない画が撮れます
「バイト代やお小遣い制の財布から高い機材に充てられる金額は、、、出ない!」
、、、もちろんです!でも知っておくだけでもいつか役に立つかも!
撮影モードM レンズ焦点距離180mm F4 1/125 ISO800 / Canon EOS5D MarkⅣ + EF180mm F3.5L Macro USM
カメラ初心者の方でも聞いたことがあるかもしれません「マクロレンズ」
簡単に言うと、被写体を大きく写すことができるレンズです
いつも目にしている印象とは大きく違う姿の写真を撮ることができます
草花以外にも、昆虫やしずくの写真などを撮影するのにも使われていますね
いろいろな焦点距離で各メーカーから出てます
レンズ交換式のカメラを使う醍醐味ですね
各メーカーと言いながら、イメージ画用に用意できたのはほぼCANONです、、、あしからず
肉眼ではなかなかこの画は見れないです
昆虫とかに興味がある小学生男子とか喜ぶ画が撮れるかも‼
撮影モードM レンズ焦点距離360mm F7.1 1/400 ISO250 / Canon EOS5D MarkⅣ + EF180mm F3.5L Macro USM + 2x Ⅲ
撮影モードM レンズ焦点距離360mm F7.1 1/400 ISO1250 / Canon EOS5D MarkⅣ + EF180mm F3.5L Macro USM + 2x Ⅲ
上の2枚もなかなか大変でした
風はありましたし、こちらもマニュアルフォーカスでした
でもそれが楽しかったりします
沼へようこそ
また、エクステンションチューブやクローズアップレンズ(名前にレンズとつきますが先端につけるフィルターのようなものですね)といった
それに近い効果を得られるようになるアクセサリーもあります
こちらはレンズ自体を買うより比較的安く入手できるのでチャレンジしやすいかも
これらを使うと「マクロ」機能の付いていないレンズに比べて被写体に近づいたり拡大したりして撮影できるようになることが多く
結果大きく被写体を写せます
!!ここに注意!!
・レンズごとに被写体に一番近づいて撮影できる距離が違います
詳しくはレンズの説明書やサイトで確認しましょう
「最短撮影距離」をチェックです
・スマホに取付できるマクロレンズも売ってはいますが
ブレが大きくなったりしやすく草花を撮るのには不向きな面がありますので
せっかくならお持ちの一眼を深めましょう!
ただ、マクロレンズとはいえ、かならずしも寄って大きく撮らなくてはならない訳ではありません
単焦点らしいキレイな画が撮れます
⑥まとめ
全自動も楽でいいですが、やはり面白いものは生まれにくいかなと思う部分もあります
少し知識を知るだけでもできることの幅が一気に広がって、楽しめる幅も増えますので、いつもと違う撮り方を試してみましょう
もちろん新しい機能も大いに活用しましょう
最新モデルのカメラでは目的ごとに手順をアシストしてくれる機能や、モードを選ぶだけで色々な表現を誇張してくれる機能もあるので、
そこは活用して手伝ってもらいながらでも大丈夫!
どんどんフォトライフを楽しみましょうね
!!ここに注意!!
書かせて頂いたのは一眼レフ・ミラーレスカメラに触れて、楽しんでもらうきっかけです
カメラ自体の扱い方や基本は書いてないです
さらにお調べいただくと深い深い理論があなたを待っています
よろしければネットなどでどーぞ
センサーサイズやそれにまつわる色々はあえて記述してません
文章はなるべく語弊なく分かりやすく理論・意図をお伝えしたいと思い表現しています
玄人・猛者の方々、優しくあたたかくお願い致します!何卒!
ではまた~