創寫舘 大府スタジオ

意外に大切!半衿って何?

こんにちわ!大府スタジオ美容スタッフです♪
今日は、最近よく聞かれる着物の「半衿」についてお話ししたいと思います。

 
半衿とは?
半衿は長さ1~1.1mで幅は15cm程度の1枚布で出来ています。
お化粧や皮脂で汚れやすい着物の衿汚れを防ぐもので、長襦袢衿に縫い付けて使います。
また、長襦袢に衿芯を入れる際にとても重要なポジションを担うものでもありますので、着物を着る=半衿が必要だと言っても過言ではありません(浴衣は別ですが)。
その半衿には無地・刺しゅう入りなど、いろいろな種類があります。
どの着物にどの半衿を合わせたらいいのか?TPOも併せて紹介したいと思います。
 

白無地
一番一般的な半衿で、どんなお着物にも適したオールマイティな1枚。
迷ったらとりあえずコレ、間違いないです。
清潔感のあるVラインが、凛とした着物姿を演出してくれます。
 

刺しゅう入り
フォーマルな着物によく合う、ワンランク上の半衿。
白い生地のものを選ぶと、白無地よりおしゃれ・でも清楚な感じも兼ね備えてくれます。
振袖から訪問着まで、幅広い世代に使える1枚です。
人とはちょっと違う私を演出したい方には色の生地がおすすめ!
淡い色だと白生地に近い感覚で付けられますので、初心者さんにも手が出しやすいかなと思います。
濃い色は上級者さん向けですが、ビシっと決まると雑誌から飛び出てきたかと思うほど目を引く着姿になります♪
 

総柄
全体的に柄がプリントされた半衿で、カジュアルなお着物に合わせるのが一般的。
普段から着物を着られるベテランさんは、家にあるプリント布やレースを半衿として使うばあいもあるんですよ。
大正ロマン・モダンがお好きな方は、柄on柄のおしゃれを楽しんでいただきたいですね♪
 
よく耳にするのが「振袖の半衿ってどんなものがおすすめ?」という質問です。
では、上記の3種類を見比べてみましょう~。

どうでしょう?白無地は清楚で洗練された感じ、刺しゅう入りは豪華絢爛で見栄えがしますね♪
総柄は細かいことを言えばTPOから外れますが、可愛いからとりあえずいいんじゃないでしょうか(笑)
最近の流行は刺しゅう入り。では、刺しゅうの量・生地の色でどれだけ違うか見比べてみましょう~。
 

今度はどうでしょう?刺しゅう少なめだとおとなしい感じ、黒い生地で刺繡がたくさん入っていると衿元がキリっと締まってスタイリッシュな感じですね。
私のおススメは黒!黒じゃなくてもいいんですが、濃い色の刺しゅう多めの半衿がおススメです!
圧倒的に友達とは一線を画したおしゃれな着姿になりますよ~♪
 
留袖だけは気を付けて!
様々な半衿とTPOを紹介しましたが、現代においてTPOはだいぶ薄らいできています。
ウエディングドレスにスニーカー履く感覚と一緒ですかね。自分がTPOを理解して納得していれば、私は「ルールなんてどうでもいいんじゃないかな?」と思っています。
ただし、留袖だけは要注意!必ず白無地もしくは白生地に白か金銀の刺しゅう半衿にしてください。
留袖×色モノはNGです。お葬式で色の小物を持たない感覚と同じです。
帯揚げ・帯締め・草履に至るまで、白・金・銀で用意してくださいね。
 
使った後は外してお手入れを
お着物を脱いだ後、半衿をつけたまま長襦袢をしまっていませんか?
最初にお話しした通り、半衿は「着物の衿汚れを防ぐ」役割をしています。イコール一番汚れている部分です。
まずは長襦袢から外して、正絹(シルク)はクリーニングへ出しましょう。水で洗うと縮んでしまう可能性がありますので要注意です。
ポリエステルは水洗いできますが、洗濯機に入れるよりも固形せっけんで手洗いしたほうが断然綺麗になります。
私はクリーニング代がもったいない&面倒なので、ほとんどポリエステルにしちゃいました。で、半衿と一緒にお風呂に入ります(笑)
 
各店舗でも半衿を販売しております。ほとんどがお手入れラクチンなポリエステルで安心です。
私の着物にはどんな半衿が合うの?今の半衿は使えるの?そもそも私の着物って使えるの?
半衿以外でもいろんな疑問にお応えしますので、ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせくださいね。