サクラヒルズ創寫舘
色打掛について
こんにちは! サクラヒルズ創寫舘の百崎です。
今回は色打掛についてお話ししたいと思います。
1.白無垢と色打掛を着る意味
皆さんは、白無垢と色打掛を着ることにそれぞれ意味があることをご存じですか?
まず、‛‛白”という色は、現代では真っ白のまま嫁ぐ、相手の家の色に染まるようにという説明が一般的です。
しかし、実は本来の意味はそうではありませんでした。
古来、日本では色や模様はそれだけで意味を成すと考えられていました。
赤色はエネルギーが強く、隙のない麻の葉やカゴメの模様も魔を退散させると信じられ、厄除けに使われていました。
和装の結婚式は、白無垢を着て綿帽子をかぶります。
綿帽子の下には”角隠し”があります。
”角隠し”は文金高島田結った髪の上に飾る白い帯状の布のこと。
”角”を隠しているわけです。
”角”のはえたものは鬼、鬼はあの世のものの象徴です。
白無垢を着て綿帽子で顔を隠してお墓参りにいくのは、死んだ人が帰ってくるのと同じ。
それが、次に色打ち掛けに着替えて出てきた時点で”角隠し”が取れます。
”角”がなくなり、生まれ変わるのです。
色打掛の赤色は生まれ変わった赤ちゃんであり、血液の象徴。
その赤い色を身体に取り入れて甦るわけです。
お色直しで赤い色打ち掛けを着る意味がここにありました。
ですから白い衣裳を着たら、赤い色の衣装も着る。
もしくはどこかに赤い色を使う。
でないと、生まれた家のことして死んで、嫁いだ先でも死んだまま鬼でいることになるので、嫁ぎ先でうまくいかなかったり、かかぁ天下になるといわれていたようです。
自分が生まれた家の娘としてはいったん死に、そして新たに血を入れて甦り、嫁ぐ家で生きるという考えです。
2.色打掛に鶴が使われる理由
1で説明したように昔から色や模様に意味がありました。
今度は代表的な色打掛の模様に触れていきたいと思います。
昔からお祝いの時の衣装に多い柄と言えば鶴。
色打掛の柄にも鶴が使われていることがありますよね。
ではなぜ、色打掛に鶴が使われているのでしょうか?
鶴が縁起がいい鳥であることは皆さんご存じだと思います。ではどのように縁起がいいのでしょうか?
古来より「鶴は千年」といわれ「長寿を象徴する吉祥の鳥」として、
また夫婦仲が大変良く一生を連れ添うことから「夫婦鶴=めおとづる」といわれて、
「仲良きことの象徴」の鳥として、鳴き声が共鳴して遠方まで届くことから、
「天に届く=天上界に通ずる鳥」といわれるなど、
民衆の間に「めでたい鳥」として尊ばれてきたそうです。
3.最後に
白無垢や色打掛を着られるのはご自身のご結婚式と前撮りのときくらいです。ぜひお色直しや、前撮りの衣装の候補に入れてみてください。
お二人の幸せを願っております。
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