創寫舘 半田スタジオ

着物の柄の意味知っていますか?

こんにちわ!半田スタジオの福本です♪
ここ最近はどこもかしこも「鬼滅の刃」ですね~。
その影響か、今年は「七五三の着物着たくない!」というお子様が例年より少ない気がします。
ありがとう、丹治郎。ありがとう、禰豆子。
あなた達のお陰で助かっている着付け師が全国に何人もいると思います(笑)
 
ところであの特徴的な柄、何という呼び名かご存じですか?
知っている方も多いかな?でも。柄が持つ意味はご存じですか?
また着物によく登場する動物や道具がありますが、そちらにも意味があるのを知っていますか?
 

市松
丹治郎の羽織の模様です。正方形が規律よく並んでいるこの柄を市松模様と呼びます。市松模様はその柄が途切れることなく続いて行くことから、繁栄の意味が込められています。
市松模様はその「繁栄」の意味から、子孫繁栄や事業拡大など縁起の良い模様として沢山の人に好まれています。
 

麻の葉
禰豆子の着物の柄です。麻という植物をパターン化したこの柄を麻の葉模様と呼びます。麻は成長が早く真っ直ぐにグングン成長して行くため、子供の健やかな成長の願いが込められています。
またこの柄には魔除けの意味があり、昔から産着の柄として広く親しまれてきました。
 

かぶと
男の子の羽織によく描かれています。ご存じだと思いますが、端午の節句に飾りますね。まるで我が子を戦いに行かせるようだと考える向きもありますが、そもそも武士にとって兜や鎧は身を守るための道具。お子様を病気や事故などから守り、困難に勝ち丈夫に成長してほしいという願いが込められています。
 


女の子・お母様の着物に好まれて描かれている柄です。手毬は女の子の遊び道具であったことから、女性らしさ、可愛らしさを象徴する模様です。
また、手毬柄は子どもの幸せを願う親の願いが込められた柄でもあります。手毬柄には、「子供が丸々と育つように」「何事も丸くおさまるように」という意味があり、子供のすこやかな成長や幸せな人生のシンボルとなる柄です。
 


龍も男の子の着物によく描かれています。故事に、「黄河の急流にある『龍門』と呼ばれる滝を多くの魚が登ろうと試みたが、鯉のみが登り切り、龍になることができた」=「登竜門」の由来の一節があります。日本で端午の節句に鯉のぼりを揚げるのも、その鯉のように子どもが健やかに成長し立派に出世することを祈ってのことなのです。
ここから、風水では龍を「困窮している状況から立ち上がる力を得られる」や「上昇志向の願いを叶えられる」や「出世や経済的な成長を後押しする」などといった縁起物と考えます。
 

うさぎ
うさぎも女の子・お母様の着物によく描かれています。ぴょんぴょんと跳ね回るその姿から「跳躍」を意味する縁起物とされています。軽快に跳ぶ=金運UP・繁殖能力がとても高い=子孫繁栄・耳が長く情報をいち早くキャッチする=福を逃さない・月の使い=「ツキを呼ぶ」・古事記「因幡の白兎」で縁結びの役=良縁。
うさぎにはたくさんの縁起が詰まっているんですね。
 
 
日本人は着物の柄に願いや想いをたっぷり込めて、お子様の健やかな成長を祈っていたんですね。
おうちにお着物がある方は一度調べてみてはいかがでしょうか?